市と葵会が、病院誘致断念について合意。議会へ報告されました。
7月15日、桐ケ谷覚市長と医療法人社団「葵会」理事長の新谷幸義氏との間で、病院誘致・進出について断念し、平成30年11月1日付の両者の「覚書」の合意解除を締結しました。以下は「合意書」です。
病院誘致4度目の断念、急性期病床確保に目途たたず
7月17日、全員協議会が開かれ、市長から病院誘致断念に至った経緯についての報告がされました。「合意書」では、第2条で「債権債務」については「一切存しない」と明記されています。断念の理由は、条例と公募条件から求められている急性期病床の確保は、両者とも困難と判断し、意見が一致したと言うことです。現在、葵会が病院開設申請の時点で確保した病床数は109床、その内急性期(救急)は、わずか24床にとどまっていました。
岩室議員からは、約30年前から逗子市は病院誘致に取り組み、約20年前、市民からの直接請求による「病院誘致促進条例」の制定などの過去を振り返り、4度目(湘南病院、北部共済、ヨゼフ、葵会)の断念に至り、病院誘致の難しさを述べ、今後は医療環境と市民意識の変化を捉え直し、地域医療全体の中で病院誘致の必要性も考え、地元医師会など共に検討していくべきだと意見を述べ、市の方向性を慎重に決めた上で、条例と総合計画の見直しを求めました。