20年1定 議案等の審議結果
令和2年第1回定例会(予算議会)は、2月20日から3月17日までの27日間開かれ、当初予算や職員給与条例など可決しました。以下は表決結果です。写真は池子4丁目の逗子市環境クリーンセンター(焼却炉)です。
※即決とは、委員会付託をせず、本会議の採決を行う案件。
《2/20 本会議》
【報告】
①報告第1号 専決処分の報告 [損害賠償の額の決定]
②報告第2号 専決処分の報告 [損害賠償の額の決定]
【議案】
①議案第1号 専決処分の承認 [令和元年度一般会計補正予算(第9号)] (即決) 全会一致可決
②議案第5号 地方自治法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理(即決) 全会一致可決
③議案第10号 逗子市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関する条例の一部改正(即決) 全会一致可決
④議案第13号 逗子市障がい者(児)団体等支援基金条例の廃止(即決) 全会一致可決
《2/28 本会議》
※欠席は、中西直美議員(立憲ク)1人でした。そのため本会議では議長を除く15人で採決されました。
【議案】
安全確保を優先して、池子2丁目崖崩落現場の応急復旧工事費を可決
⑤議案第24号 令和元年度一般会計補正予算(第11号) 全会一致可決
《3/17 本会議》
※欠席は、高谷清彦議員(立憲ク)1人でした。そのため本会議では議長を除く15人で採決されました。
【議案】
⑤議案第2号 市道の廃止 全会一致否決
⑥議案第3号 市道の認定 全会一致否決
※㊤写真が桜山4丁目の廃止・認定予定の市道入口、実際は道路半分がスーパー敷地。
【岩室年治 反対討論】
ただいま一括議題となりました議案第2号「市道の廃止」と議案第3号「市道の認定」について、反対の立場から討論に参加いたします。今回提案されている市道の廃止と認定は、1件です。具体的には桜山4丁目地内にある桜山101号線を廃止し、新たに認定する路線番号は桜山323号を認定することになります。審査の参考資料では、県道から当該の市道は延長約67メートル。行き止まりで、そこから約21メートルを廃止。残り約46メートルを改めて路線認定を図ろうとするものであります。その後、市道隣接地権者への売却も考えられているわけです。
資料では、今回の既存路線の廃道を求める事前相談書の提出もいただきました。申請者である事業者からの路線の払い下げを求める理由は、テナント店舗のバックヤードとして、4トントラックの搬入、搬出場所などに活用するために市道を廃止して、売却を求める内容でした。今回の市道は、行き止まりであり、幅員は約2メートル50センチから3メートル44センチ。全延長の約67メートルは、すべて4メートル未満の狭隘道路で、さらに幅員1メートル弱の歩道が約40メートルもあります。場所によっては歩道除くと2メートルを切ると思われる幅員の部分があることになります。
開発道路が行き止まりになっている場合、例えば幅員4メートル以上6メートル未満であれば、延長35メートル以下であること。また、終端に一定の公園があれば、長さの制限はないとされています。長さ35メートル以内に自動車回転広場を設けるとされています。幅員6メートルの道路であれば延長の制限はないとされています。以上のように望まれる道路環境を考えれば、まず本市は既存の市道のその多くが狭隘道路であることからも、道路改良が迫られています。改めて今回の市道を考察すると、事実上幅員2メートル弱で、行き止まり道路の延長部分を一部廃止しようとしています。しかし、廃止によって、桜山101号線の抱えている問題、課題が改善される見通しは立っていないし、将来的にも改善されるものとなりません。
桜山101号線の改善をする上では、今後、道路幅員を6メートルの確保か、行き止まり部分に、折り返し場所、自動車回転広場、旋回できる部分をつくる必要があると考えています。次に、桜山101号線の廃止について、市当局からの近隣住民や利用されている市民への説明がされていなかったことも明らかにされました。今回、市道の廃止と認定の議会提案にあたり、市民から意見を聞かずに廃止と認定を進めることは到底認めらないものであります。本市の認定道路の多くが、狭隘道路という実情を考えれば、廃止と認定にあたり、将来的な良好な道路環境を創造していくこと、そして改善の手立ちを持つ、計画的な取り組みが必要ではないかと考えます。今回の廃止・認定においては、とくに周辺住民と利用されている市民の意見を十分に配慮した上で、すすめられるようにお願いし、討論を終わります。
桐ケ谷市長の公約と重要施策を加えた総合計画の変更案を可決、反対は真無所属1人。
⑦議案第4号 逗子市総合計画の変更 賛成多数で可決
〇賛成14 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 真下・菊池・丸山・八木野・佐藤(新政逗子) 根本(無) 飯山(真無所属)
×反対1 松本(真無所属)
【岩室年治 賛成討論】
ただいま議題となりました議案第4号逗子市総合計画の変更について、賛成の立場から討論に参加いたします。現在の総合計画は、平成27年1月に提案され、市議会は特別委員会を設置し、審査にあたり、日本共産党を含め賛成対数で可決しました。昨年の6月には一部変更が提案され、総務常任委員会へ付託審査が行われ、これも日本共産党を含め賛成多数で可決しました。そして、今回、桐ケ谷市長が新しく就任したことから、市政運営にあたり重点を置く、施策の取り組みについて推進する理由から、変更案が示されました。
★土地利用方針と個別方針について
変更と追加された部分で言えば、土地利用方針の基本方針で、「誰もが安全で安心して暮らせるよう、防災及び減災の推進に努めます」が追加されたことで、桐ケ谷市政において、昨今の自然災害の被害が続く中では、市民の不安解消からも、防災と減災の施策を優先する姿勢と明確にしたものと受け止めています。この点では、個別方針の中でも、商業地と住宅地の部分でも新たに「防災・減災への配慮」が位置付けられています。個別方針では、「景観や環境への配慮」だけにとどまっていたものを、逗子市の地域特性を生かし、商と住の融和、魅力的なまちづくりを進める方針が加えられました。
さらに具体に「一定程度の面積利用と高度利用など、有効かつ適正な土地利用を図ります」とされたことで、逗子駅周辺地区と東逗子駅周辺地区に新しいまちづくりにつながる可能性も生まれています。そのことは同時に計画への理解を得ることが重要であり、計画の具体化においては、隣接する住宅地区との調和、住民の理解のための努力を行政には求めておきたいと思います。
★リーディング事業について
リーディング事業では、健康づくり推進事業について、「健康寿命を延ばして、みんなで元気高齢者をめざす取り組み」を加え、市民にわかりやすく、健康増進を全庁的に観点と関係機関との連携を進めていくとしています。また、リーディング事業にも変更前には位置付けされていなかった「総合的病院誘致事業」が新たに加えられました。病院誘致は長年にわたり取り組みがされながらも、前回の策定時には動きが止まっていました。今回、具体的に病院誘致の取り組みが進められていることからも位置付けることは理解できます。但し、一昨年、昨年と病床数の確保が困難な状況が続いていることもあり、国の医療政策や医療環境の変化に合わせて、その動向を的確に捉え施策に反映させ、判断されることを求めおきたいと思います。
★効果的・効率的な自治体経営について
次に、計画に推進にあたって、効果的・効率的な自治体経営の推進について、その中でも、「人件費の適正化」が新たに加えられ、すでに職員給与条例の一部改正が行われ、具体に施策が進められていることからも、理解できます。また、桐ケ谷市長の重点政策である「財政構造への転換」「企業誘致・起業支援」も新たに加え、具体的な施策が示されたものとなっています。本市のおかれた厳しい財政状況からも期待し、取り組みについて見守りたいと考えています。以上、主だった施策の変更と新たに加えられた部分について、意見を申し上げました。
★総合計画と令和2年度当初予算は不可分一体。桐ケ谷市政のスタートを切る計画
今回の総合計画の変更によって、桐ケ谷市長の施策が、正式に行政計画に加えられたことになりました。この間、多くの市民は、財政危機以来、「これから逗子はどうなるのか」と不安を感じていたと思います。この困難に直面した逗子市政を立ち直らせ、早くスタートを切ることと大切だと思ってきました。今回の総合計画の変更とあわせて提案された令和2年度当初予算は、桐ケ谷市長の施策の具現化したものであり、分かつことができない一つ、不可分(ふかぶん)一体(いったい)ものと捉えることができます。そして、本当の意味で、これで桐ケ谷市政のスタートが初めて切られたと言えます。市長、職員、同僚議員、市民の皆さん、今後、スタートを切っても、本市の抱える困難が解決できたわけではありません。総合計画でも、「厳しい財政状況において」と新たに加え、厳しい認識が示されています。今後の財政見通しからも楽観はできません。そうであっても、今回のような財政危機を繰り返さない決意をもって、総合計画の実現に向けて歩み始めるべきと判断し、賛成するものであります。討論を終わります。
特別職と市職員の給与を改定し、適正化を図る条例2件を可決 反対は真無所属2人。
⑧議案第6号 逗子市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例の一部改正 賛成多数で可決
〇賛成13 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 真下・菊池・丸山・八木野・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
×反対2 松本・飯山(真無所属)
⑨議案第7号 逗子市職員給与条例等の一部改正 賛成多数で可決
〇賛成13 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 真下・菊池・丸山・八木野・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
×反対2 松本・飯山(真無所属)
⑩議案第8号 逗子市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正 全会一致可決
⑪議案第 9号 逗子市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正 全会一致可決
逗子市郷土資料館廃止の条例可決、建物は公園内の施設に。今後利活用の検討へ。反対は真無所属の2人。
⑫議案第 11 号逗子市都市公園条例の一部改正 賛成多数で可決
〇賛成13 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 真下・菊池・丸山・八木野・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
×反対2 松本・飯山(真無所属)
【橋爪明子議員の討論】
ただいま議題となりました、議案第11号、逗子市都市公園条例の一部改正について、賛成の立場から日本共産党を代表して討論いたします。今回の改正は、郷土資料館の廃止に伴うものです。 郷土資料館は、 1984年の市制施行30年周年記念事業として設置した蘆花公園内の一角にあり、逗子の歴史や民俗、ゆかりの文学などの資料を収集展示し、広く人々に公開して、郷土を学んでいただくために開設しましたが、財政対策プログラムによって、休館となり、建物の老朽化が進行する中で、文化財の展示収蔵に適さなくなったことや、来館者の減少などから、資料館の役割は終了したことから、今回の提案となったものです。
資料館の廃止に向けては、この間2回の市民説明会とパブリックコメントが実施され、市民からは、郷土の歴史や文化財を大切に思う立場から、廃止に反対のご意見や建物の保全を求めるご意見が寄せられ、今定例会には、資料館の廃止に慎重な審査を求める陳情も提出されました。郷土の歴史や文化財、貴重な建築物を大切に思う市民の思いは理解できるものですが、老朽化した古民家で、空調設備もないことから、来館者を増やすための工夫も限りがあり、貴重な資料や文化財などの展示は望めません。また、厳しい財政状況を鑑みれば、民間を活用して、建物の現状を生かしつつ有効活用を図ることは理解できるものです。
今後、収蔵されている文化財などは、図書館やコミュニティセンター、池子の資料館などに展示・収蔵する方向が示されていますが、市民が興味を持てるような企画展示や、学校や公共施設など展示場所の確保や工夫をされることを求めるものです。また、建物については、貴重な古民家であることから、現状を維持する形での活用が図られるよう十分検討されますよう求め討論を終わります。
⑬議案第 12 号 逗子市営住宅条例の一部改正 全会一致可決
⑭議案第 14 号 令和元年度逗子市一般会計補正予算(第10号) 全会一致可決
⑮議案第 15 号 令和元年度逗子市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)全会一致可決
⑯議案第 16 号 令和元年度逗子市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)全会一致可決
⑰議案第 17 号 令和元年度逗子市介護保険事業特別会計補正予算(第4号) 全会一致可決
⑱議案第 18 号 令和元年度逗子市下水道事業会計補正予算(第3号) 全会一致可決
令和2年度当初予算を賛成多数で可決。反対は真無所属ら4人
⑲議案第19号 令和2年度逗子市一般会計予算 賛成多数で可決
松本・飯山・真下・八木野の4名の減額修正案は、4人以外賛成なく否決
★議案第19号 当初予算に対する修正案の賛否 賛成少数で否決
〇賛成4 松本・飯山(真無所属) 真下・八木野(新政逗子)
×反対11 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 菊池・丸山・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
当初予算の原案は、賛成多数で可決。桐ケ谷市政2年目がスタート
★議案19号 令和2年度当初予算の原案の賛否 賛成多数で可決
〇賛成11 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 菊池・丸山・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
×反対4 松本・飯山(真無所属) 真下・八木野(新政逗子)
【橋爪明子議員 賛成討論】
ただいま議題となりました議案第19号、令和2年度逗子市一般会計予算、議案第20号、令和2年度逗子市国民健康保険事業特別会計予算、議案第21号、逗子市後期高齢者医療事業特別会計予算、議案第22号、令和2年度逗子市介護保険事業特別会計予算、並びに、議案第23号、令和2年度逗子市下水道事業会計に賛成し、議案第19号の修正案に反対の立場から、日本共産党を代表して討論いたします。
令和2年度予算は、桐ケ谷市長の実質的な初めての予算編成です。市長は、就任当初から、2年目には今後の方向性を示すとされ、次年度は、その勝負の年と位置付け、「女性が活躍できるまちにする」ことをテーマとし、「雇用の場の創出」と「教育環境の充実」を車の両輪と捉え、工夫を凝らし、オンリーワンのまちづくりの取り組みを進めるとされています。当初予算において、歳入増化に向けて、企業誘致や起業促進などに力を入れ、身の丈に合った歳出を念頭に予算編成されていることは理解できるものです。また、財政対策プログラムにおいて、縮小・廃止された事業についても、久木小学校区の交通整理員の復活や、図書館の開館時間の延長、ブックポストや高齢者センターの浴場の再開、学習支援員など、工夫を凝らし、利用者の要望に応える努力が図られた点や、新規事業として、近年、慢性的に不足している介護や保育職員の人材確保に向けた支援事業は、市民の暮らしに直結するものであり、評価するものです。ふるさと納税の返礼品として、県内で初の取り組みとなる電子感謝券の導入は、逗子に来訪する方の増加やこれまで返礼品を扱えなかった飲食店などへの経済効果も期待されるものと理解するものです。公共施設の改修については、台風被害や老朽化などによる緊急を要するカ所に限られていますが、計画的に予算措置を図られるようこの場を通して求めておきたいと思います。特に、小・中学校8校から提出されている要望書の多くのものが、予算措置出来ずに先送りとなっている現状があることから、学校現場とも調整し、改修計画を作成して、予算措置に努めるよう求めるものです。
事務事業の見直しが完了し、財政調整基金は、今年度末で約16億円、令和2年度末は約13億円が見込まれ、目標額を達成したことから、財政対策プログラムは今年度末をもって終了となりますが、厳しい財政状況であることには変わりなく、縮小・廃止された事業の中には、福祉・くらし、教育など市民生活に直結した事業も多くあります。改めて、市民の声、現場の実情をしっかり受け止めていただき、許される範囲で必要な予算措置を図られるよう求めるものです。最後に、代表質問や予算分科会、総括質疑で指摘した事項については、真摯に受け止めていただき、予算執行を図られますよう求め討論を終わります。
⑳議案第20号 令和2年度逗子市国民健康保険事業特別会計予算 全会一致可決
㉑議案第21号 令和2年度逗子市後期高齢者医療事業特別会計予算 全会一致可決
㉒議案第22号 令和2年度逗子市介護保険事業特別会計予算 全会一致可決
㉓議案第23号 令和2年度下水道事業会計予算 全会一致可決
【議員提出議案】
①議員提出議案第1号逗子市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正 賛成少数で否決
〇賛成7 松本・飯山(新無所属) 真下・八木野・丸山・佐藤(新政逗子) 根本(無)
×反対8 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 菊池(新政逗子)
【橋爪明子議員の反対討論】
ただいま議題となりました、議員提出議案第1号、逗子市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正について、反対の立場から討論いたします。私の方からは、条例の一部改正について、賛成できない点と疑問について、要点をまとめて意見を申し上げます。
1点目、今回の提案は、議員全員の身分にかかる重要なことでありながら、突然提案され、十分に協議をする場と時間について保障されなかったことです。突然の提案となったことに対して、提案者からは、財政対策プログラムの終了に驚き、提案に至ったものと説明されました。財政対策プログラムが終了しなければ、条例改正は提案されなかったということでしょうか。
2点目、昨年の提案代表者からは、削減率について、各会派との協議の結果として5%削減が提案されたと説明されました。しかし、今回の提案代表者からは、昨年の結果だけを捉えて、協議もなしに合意が可能だとして、勝手に解釈し、削減額を5%にしたことです。
3点目、桐ケ谷市長の財政対策プログラムの終了について、是非を問うとしていることです。しかし、提案者の中には、市長の財政対策プログラムの終了について、その政策判断への理解を示されている方も含まれています。
4点目、財政対策プログラムにおいて、重要な人件費について、今、定例会に提案された特別職給与と職員給与条例の一部改正について、反対されている方と賛成されている方がおられます。
提案代表者が述べられているような財政対策プログラムへの是非、その判断について、先ほどの点と同様に実際には、提案者の一致した見解となっていません。
5点目、今回の条例の一部改正は、昨年の条例の一部改正と同様に減額措置の期間が1年間に限るとされていることです。市長と同様に任期中とする分けでなく、また、提案者からは、今後も「財政が厳しい状況がある」としながらも、1年間に限るべき理由が十分に説明されませんでした。
6点目、平成30年度と31年度、令和元年度と2年間にわたり、議員提出議案として、議員報酬減額の条例の一部改正が行われてきました。本来、特別職職員報酬等審議会条例に基づき、市民の意見を反映させるべきですが、今回も議員の政治判断のみで続けようとしています。
以上6点から判断し、議員提出議案第1号については反対するものです。以上で反対討論を終わります。
【決議案】
議員報酬の適正化を図るために報酬審議会への諮問を求める決議を可決
①決議案第1号 市議会議員の報酬について審議会への諮問を求める決議 賛成多数で可決
〇賛成13 岩室・橋爪(共産党) 加藤・中西(立憲ク) 田中・田幡(公明党) 匂坂(市政ク) 菊池・丸山・佐藤(新政逗子) 根本(無) 松本・飯山(新無所属)
×反対2 真下・八木野(新政逗子)
【決議案の提案者5人】
岩室(共産党) 加藤(立憲ク) 田中(公明党) 匂坂(市政ク) 菊池(新政逗子)
【決議案の趣旨説明】
ただいま議題なりました決議案第1号 市議会議員の報酬について審議会へ諮問を求める決議について、提案代表者として趣旨説明を申し上げます。
先ほどまでの本会議の審議において、議案第6号 逗子市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例の一部改正、議案第7号 逗子市職員給与条例の一部改正について、賛成多数をもって可決されました。その結果、特別職給与について、まず市長の公約である給与の5割カットは任期中、副市長と教育長の給与は当分の間、市職員給与も、適正化が行われました。また、令和2年度当初予算も賛成多数で可決したところでもあります。そして、今定例会では、桐ケ谷市長から「財政対策プログラム」の集中対策期間の終了が明らかにされました。
この間、市議会としても、委員会視察の中止、議員報酬の条例一部改正を行ない、報酬の減額措置を2年間にわたり実施してきたところであります。しかし、今一度、法令順守の立場に立ち返り、以下の理由から決議案を提案致しました。本来、市議会議員の報酬については、すでに条例設置されている逗子市特別職職員等報酬審議会における十分な審議を経て、市長による提案、議会の議決を行なうべきものであります。今定例会で桐ケ谷市長の財政対策プログラムの前倒しの終了が決められ、市職員給与等の適正化したことを考えると、残る市議会議員の報酬の適正化について、早急に行われるべきと考えます。そのためにも、これまでの対応を改めて、市議会議員の報酬の適正化を図る上では、法令に則って判断されるべきと考えます。
以上の理由から、市議会議員の報酬について、市長から報酬審議会へ諮問され、今日の社会経済情勢、近隣との均衡、市民意識の反映などを踏まえ、公平公正な議論のもとで判断され、答申を受けられ、速やかに議会へ提案されることを求めております。この議員報酬については、先ほどから別の案件で議論は尽くされてきましたが、本市議会がとるべき方向、選択として受け止められ、判断されることをお願いたいと思います。最後に、同僚議員各位におかれましては、決議案の趣旨に賛同いただきますよう重ねてお願いいたします。これをもって提案趣旨説明を終わります。