福生市防災食育センター 市長と議会の共同視察を実施しました。
10月11日、桐ケ谷覚市長と教育委員会、議長と市議会議員による福生市防災食育センターの共同視察を行い、岩室・橋爪議員も参加しました。目的は逗子市の中学校給食の課題(喫食率7割弱)を解決し、よりよい給食提供をめざし、また、防災施設拠点の機能を持たせ、大規模災害における応急給食も行える施設を検討するものです。写真は視察当日の給食(食材費270円)で、試食させていただきました。
■福生市防災食育センターの概要
◎敷地面積 9,807.58㎡
◎建築面積 3,47.82㎡
◎延べ面積 4,844.84㎡
◎規模構造 鉄骨造・RC造 地上2階 耐火建築物
◎調理能力 4,000食(最大4,500食)
◎配送先 小学校7校・中学校3校
●全事業費 約39億7,000万円 整備費と財源
内訳 〇施設整備費 約31億2,400万円 〇備品購入費 約4億6,100万円
〇小中学校給食関連整備事業等 約3億8,500万円
※防衛省の補助金(4分の3)と交付金を活用。市負担は一般財源約2億円と起債約5億円。
■食育施設 (給食調理場)
調理場整備では、約2年間をかけて調理など動線を検討し、新しい機械も導入した結果、野菜下処理時間の短縮、生野菜の提供も可能とし、ハンバーグなど手作り献立に対応、同時に災害対応の炊飯も可能です。調理場から独立した食物アレルギー対応給食調理棟で混入を防止、七代アレルゲン対応の除去・代替食を提供しています。2階には展示コーナーと研修室、見学コースもあり、児童生徒の食育に取り組んでいます。
■防災施設 (災害時対応施設 備蓄・応急給食)
防災施設の特徴として、①応急給食機能があって、3日間、避難生活者約1万5千人に対し、一人1日1回おにぎり2個と温かい汁物を提供できる。また、都市ガスとプロパンガスの両対応の炊飯システムを整備、1時間で1,800個のおにぎり自動成型機やコンロカートなど゜導入。災害に備えています。その他の設備では、100トンタンクの応急給水設備、都市ガスで発電するマイクロジェネレーションは、供給が止まっても、プロパンガスからPAジェネレーターで変換されたガスで非常用発電機による発電を可能にしています。備蓄は米4,500㎏と汁物用の乾燥具材4,500食分を備蓄、そして避難所としても310人を受け入れ、救護テントや簡易トイレもあり、帰宅困難者の一時滞在場所になる想定もされています。
※避難所の仕切りを兼ねた簡易テント「災害対策用プライベートルーム」