市制50周年記念日に逗子市が非核平和都市宣言を掲げる
逗子市は、4月15日の市制50周年記念日に核兵器のない世界の実現にむけて、「逗子市非核平和都市宣言」を行いました。
今回の宣言は、昨年12月に「逗子市非核平和都市宣言起草委員会(構成 市民、市議会議員、被爆者団体などの市民団体の代表)を設置。協議の結果、市長へ宣言案が報告され、告示されたものです。
これまで県内の19市中14市が自治体宣言を実施、逗子市を含めた6市が議会での決議をしていましたが、本市は15番目となります。
「いま、核兵器の廃絶を」 逗子から平和の声を発信
日本共産党は、市のピースメッセンジャー派遣事業(平成3年度から中学2年生を対象に沖縄や広島・長崎への派遣)や日本非核宣言自治体協議会に加盟しての積極的な取り組みを評価し、市長に対して「非核都市宣言」を求め、答弁では宣言を約束してきました。
逗子市は、原水爆禁止の運動が全国的の中でもいち早く取り組まれ、昭和29年に市議会も「原水爆禁止決議」を行なっています。このような誇れる歴史をもって、21世紀を迎え、市制50周年記念日に新たな平和を築くための努力をはらう決意を示したことは、逗子市民にとって重要な出来事として後世に残るものとなります。
世界の情勢は、21世紀の初頭に大儀のない米国のイラク戦争が泥沼化し、多くの罪のないイラクの人々が虐殺され、それに日本の自衛隊が派兵される新たな事態も生まれていることを考えると、私たち逗子市民の絶え間ない平和を願う声と行動は、現在、世界を危うくさせる動きとは別に人類の希望へとつながるものとなると確信できます。
以下は宣言の全文です。
逗子市非核平和都市宣言
世界の恒久平和は、私たち人類の共通の願いである。しかし、現在この地球上には数多くの核兵器が存在し、また、紛争・戦争も後を絶たず、人類の生存に脅威と不安をあたえている。
私たちは、日本国憲法の理念のもと、国是である非核三原則を遵守し、世界で初めての核爆弾による被爆国民として、核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さ、平和の意義を世界の人々に訴え、この地球上に再び広島、長崎の惨禍を繰り返させてはならない。
私たち逗子市民は、市制50周年にあたり、美しい海と山を守り後世に残していくため、あらゆる国の人々の相互理解と協調による核兵器のない平和な世界の実現に向けて努力することを決意し、ここに非核平和都市を宣言する。
2004年(平成16年)4月15日
逗 子 市