赤旗03.09.29付 座間市議会 池子米軍住宅増設反対の意見書を全会一致可決
神奈川県座間市議会は26日、本会議を開き、横浜市と逗子市にまたがる米海軍・池子住宅地区に国が計画している米軍住宅800戸の増設に「強く反対する」国への意見書を、全会一致で可決しました。
座間市は、在日米陸軍司令部があるキャンプ座間をかかえ、厚木基地での米軍機の飛行訓練による爆音被害を受けている自治体です。池子への米軍住宅建設反対の意見書可決は、県内で逗子市に次ぐ動きです。
意見書は、日本共産党市議団(中沢邦雄団長)が提案し、保守会派の政和会と共同で提出したもの。本会議で、日本共産党、政和会、自民党、公明党などが賛成。民主党、社民党、連合系議員で構成する市政クラブは、5人中、民主、社民の2人が賛成し、連合系の3人は退場しました。
意見書は「地元逗子市などは、約290ヘクタールに及ぶ緑豊かな自然林である『池子の森』を壊し、米海軍住宅の増設を進めることに強く反対している」「米軍は、横須賀を母港とする空母を5年後に原子力空母にかえる構想をもち、そのための兵員増加に対応した住宅建設であることは明らかである」と指摘。「米軍機による爆音解消を願う厚木基地周辺住民の意思に反し、一層の爆音増加をもちらし、厚木基地の強化にもつながるもので容認できるものではない」としています。(赤旗 03.9/29付より)
以下、意見書の全文です。
「池子の森」への米軍住宅増設に強く反対する意見書
神奈川県逗子市と一部横浜市に広がる「池子の森」の横浜市域分に、約800戸の米海軍住宅追加建設を国は計画し進めている。
地元逗子市などは、約290ヘクタールに及ぶ緑豊かな自然林である「池子の森」を壊し、米海軍住宅の増設を進めることに強く反対している。
また、米軍は横須賀を母港とする空母を5年後に原子力空母にかえる構想をもち、そのための兵員増加に対応した住宅増設であることは明らかである。
このことは、米軍機による爆音解消を願う厚木基地周辺住民の意思に反し、一層の騒音増加をもたらし、厚木基地の強化にもつながるもので絶対に容認できるものではない。
よって、本市議会は厚木基地の航空機騒音の一層の増大をもたらす「池子の森」への米軍住宅増設に強く反対するものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成15年9月26日
内 閣 総 理 大 臣
総 務 大 臣
外 務 大 臣
防 衛 庁 長 官
座間市議会議長 鈴木健治